私達の両親は、娘3人が嫁いだ後、二人で暮らしています。

父の父、私達姉妹の祖父が建てた、最も多いときで7人で暮らしていた家は築50年を過ぎ、とうとう二人で暮らす小さな家に建て直すことを決めました。

父の意見を尊重して大工さんが作ってくれた図面を初めて見た長姉は、その不便さに見直しを提案したそうですが、既に「これでお願いします」と返事をした後で、見直すことはできませんでした。

70歳を過ぎているとはいえ、まだまだ元気なつもりの父と母は、身体の自由が利かなくなったときとのことを想定できなかったようです。

特に、祖父の建てた以前の家に愛着を持っていた父は、その形を再現することばかりを意識していたようで、不要な縁側や床の間まで作らせていました。

建て直された新しい家は綺麗でしたが、今後介護が必要になった場合にはやはり不便を感じそうです。出来上がってから後悔しても遅いのですが、家づくりには、やはり客観的な視点も必要だと感じました。